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 ここではヴィパッサナー瞑想のやり方を解説していきたいと思います。

 ヴィパッサナー瞑想は「今に気づく」事が目的です。「
心の動きを止める」事が目的のサマタ瞑想とは異なっています。

 では、実際にやり方を解説しましょう。

①、落ち着ける場所で座る。

 サマタ瞑想と同じですね。

②、目を閉じる。
 これもサマタ瞑想と同じ。

③、呼吸する。
 心を落ち着け、瞑想の準備をします。重要な点なので重ねて説明しますが、鼻から空気を吸って腹式呼吸をしてください。

④今という時に集中し、ありのままを観る
 ここがサマタ瞑想と大きく異なる点です。要するに、感じたことを感じたままに観るのです。この時、実況中継を行います。いったい何を実況中継するかというと、観たもの、すなわち「気づき」を実況中継するのです。
 例えば、「お腹がへこんでいる・・・膨らんでいる」「足がしびれている」「音がする」といった具合です。これを心の中で実況中継してください。
 これを続けていくと、どんどん瞑想が深くなっていきます。今まで観えなかったものも観えてきます。自然と雑念も消えていくことでしょう。


⑤満足いくまで続ける。
 一般的に、30分だとか45分間行うと言われていますが、最初から無理に長時間の瞑想を行う必要は無いでしょう。瞑想を繰り返すことで、どんどん時間も伸びていきます。その時に、20分、30分、あるいは数時間など、満足いくまで行えばよいでしょう。


 以上がヴィパッサナー瞑想のやり方です。正式には、座るのではなく、立つヴィパッサナー瞑想、歩くヴィパッサナー瞑想も行うようですが、今回はもっとも瞑想らしい座るヴィパッサナー瞑想について解説しました。
 なお、立つヴィパッサナー瞑想にしても歩くヴィパッサナー瞑想にしても、基本は同じです。
 例えば、歩くヴィパッサナー瞑想ならば、「左足が上がっている」「左足が下がっている」「右足が上がっている」といった具合に、実況中継すれば良いです。
 慣れれば日常生活においてもヴィパッサナー瞑想ができるようになります。

 興味のわいた方はぜひ実践してみてください。
また、私もまだまだ勉強中の身です。もっと瞑想について調べたい方は、本やインターネットなど、存分に活用してください。



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